大会長
今村総合病院
時下、皆さまにおかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
第4回 日本臨床腎臓病看護学会学術集会総会の大会長をさせて頂きます、本会理事長の德田 勝哉でございます。
今回のテーマは、「元気臨床 ~Pangea~」としました。近年では、COVID-19や各地での災害、看護師不足、少子化など暗いニュースを多く耳にします。しかし、本会の前進である全国透析看護認定看護師会は2003年から、臨床腎臓病看護を追求する芽(看)を絶やしておりません。それはCKDLNや腹膜透析認定指導看護師などが中心となり、腎臓病看護の土台を築き維持している実績があるからです。また看護管理者、看護教育者、アカデミアの方々の貢献度も非常に大きく、いずれも欠かせることのできない看護力となっております。以前は、「看護婦」や「准看護婦」から始まり、時代のニーズに合わせて看護領域を細分化し、より専門的で高度な看護や様々なフィールドで看護を展開するようになりました。
それらの成果で、現在の素晴らしい看護を築くことができました。また、タスクシフトで看護師の役割の幅も変化しつつあります。今後は、それらが1つとなり、新たな腎臓病看護を臨床で発揮しなければならない時代に突入していると思います。そういう意味を込めて「Pangea;パンゲア大陸」を副題とさせて頂きました。今後、日々の臨床実践を系統的、客観的、論理的に展開し、皆様が実践している「名もなき看護」をさらに表現することが必須だと考えています。本会は、より臨床で活躍できる3つのライセンス事業をスタートしております。今回の学術集会でもセッションを設けております。また様々なご意見、ご指導を承り2024年から、本会会員の職種枠も拡大しておりますので、多くの職種の参加者と交流し「元気」になる場となるよう実行委員と共に企画運営をすすめて参りたいと思います。